奈良南部一周2日目

2日目の詳細です。

天川村〜行者還トンネル〜上北山村〜下北山村〜白谷トンネル〜十津川村〜谷瀬吊橋〜天川村
Dst:186.5km Ave:22.2km/h Max:60.0km/h


2日目は山岳ばっかりで200km近くになるのがわかっていたので6時半出発。
宿の人にはおにぎりだけでいいと言ったんですが、わざわざ6時に起きてガッツリとした
朝ごはんを作ってくださいました。
さらに携帯用におにぎり6個と大量のお菓子まで・・もうね、神ですね。
流石にそんなに持てないので、おにぎり3つだけ持って出発。



外は雨。
天川村が標高600mほど。最初に登る行者還トンネルが標高1000mほどなので、かなり寒いです。
ウインドブレーカーを持ってきて大正解。
村を出て東に進み、御手洗渓谷と川迫川渓谷(下写真)を右手に雑木林を 進んで行きます。
森の中を鹿と併走したりしながら、どこまでも澄んだ渓谷沿いに自転車を走らせる・・
たぶん自転車乗りとしては最高の気分で雨の中を走り続けました。



道をしばらく進むと渓谷から離れ、本格的な登りに入ります。
緑が多い割に山は険しく、至るところに巨岩が見えます。



標高が高いので雨というより雲の中を走っている感じ。
道が湿っているので道路の至るところを横切っている溝のふたに脚を取られます。



で、この国道309号線の最高地点に行者還トンネルがあります。
以前他の人のHPで、照明がないのを読んでいたのですが、やっぱりありません。
というか、照明をそもそも設置してませんw
だいたい1km程あるので、ゆっくり走って約5分、完全な暗闇の中を出口の光を頼りに
走っていました。



完全な暗闇と言うのは不思議なもので、自分が進んでいるのか、止まっているのか、
曲がっているのか、全くわからないです。
ちょっと浮いているような感覚さえあります。



反対側に出て、見えるのはひたすら山、山、山。
どうしてこんなところに国道が走っているんだろう・・・という気分になります。



寒さに凍えながらひたすらに長い下りを下り終わると、上北山村に出ます。
このあたりは店どころか人家もまばらで、綺麗な道と澄んだ川だけがあると言う感じです。
そのまま南下して下北山村へ。



下北山村北部は人家は皆無でダム湖だけがある、というところです。
この旅の3日ともずっと北風だったので、追い風に乗ってさっと走り抜けてしまいました。



ダム湖を周ってひたすら南へ。 周りは湖と森ばかり・・



下北山村南部に池原ダムがあり、人家も店もあります。
ここまで来た時点で朝9時ごろ。
僕はこのまま何も買わずに先に進んでしまいましたが、この先十津川までは人家さえも
皆無の地帯に入るので、ここで補給をするべきでした。



上北山から西に向かって十津川村に伸びる道はさっきも書いたとおり無人地帯です。
林の中をひたすらに登って行きます。



渓谷を左手に見ながら走っていると、前方の山のてっぺんにガードレールが見えました。
(上写真の上のほうで山がはげてるところ)
あ〜林業の人も大変だな、と思っていましたが、次第に登りが強烈に・・



さっき見たガードレールがどんどん近づいていますw
斜度は京都の花背峠くらい。
地図で見ると花背と大差ないように見えますが、花背よりよっぽど長く感じました。



で、予想通り、さっきのガードレールのところまで登りました。
周りの山より高くて気分いいです。
風が吹き抜けて行きます・・
あ〜しんど。
で、てっぺんの白谷トンネルはお約束のこんなんです↓



もう慣れましたね。
無駄な照明をつけないって環境に優しくていいんじゃないでしょうか。
壁にぶつかりそうになって怖いけど。



その先の道について、僕のロードマップにはこう書いてあります。

「断崖上を走る秘境ルート」

上の写真で森がちょっとくぼんでるところがその秘境ルートです。
かなり納得。



その後十津川に到着したんですが、どうも中途半端に観光化されていて落ち着かず、
写真も撮らずに補給だけして出発してしまいました。
奈良南部の原風景を見たければ天川村の方が絶対にいいです。

十津川村付近の道には、至るところに写真のような「名水」があります。
これはうまいです。水の補給には全く困りません。
この日は自販機は1回しか使わなかった気がします。



次の目的地は谷瀬の吊橋だったんですが、笹の滝と言うかなり有名な滝があると言うことで、
ちょっと寄り道してみました。



約22kmほどの寄り道だったんですが、なんと、滝の麓までは自転車では行けず、山道を
歩かないといけないようなので、泣く泣く退散・・
まあ渓谷は綺麗だったのでいいのですけど、かなりの時間と体力を消耗してしまいました。



ダムだらけの国道168号線を北上していくと、谷瀬のつり橋につきます。
デカイです!さらにこの日は北風が強かったので揺れてます!



長いです。
ロード靴では絶対に渡りたくないですw

谷瀬を過ぎた後は、どこまでも続くアップダウンと向かい風にボロボロになりつつ、
天川村に戻りました。

続きは3日目

トップページ>>旅のレポートトップ>>奈良南部一周トップ>>このページ



inserted by FC2 system